赤楽茶碗 焼成について

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昨日、赤楽茶碗を焼くところを見に行ってきましたので早速ご紹介。

前に黒楽茶碗を焼いた時と大まかな流れは同じですが、

赤楽には赤楽のまた違った面白さがありました。

今回焼かれるのは、赤楽茶碗の松楽作です。

100708-1.jpg

上の写真が、素焼きされ炭によって、黒い斑(ふ)が焼き付けられた状態です。

これに白い釉薬が専用の筆で丁寧に塗られます。

100708-2.jpg

そして乾燥させたのが上の写真です。

これを専用の窯で800℃~850℃の低温で30分〜1時間

窯の中で酸化作用により焼かれます。

100708-3.jpg

窯から出された直後の写真です。

高熱を帯びた茶碗がキンッ、キンッと音を鳴らしています。

白く塗られていた茶碗が真っ赤になっています。めちゃめちゃ熱いです。

白い釉薬の塗り具合、焼かれた時の溶け具合により

透明な艶っぽい部分と白っぽい部分と変わってきます。

100708-8.jpg

楽焼の特徴として、他の陶器のように窯の中で冷めるのを待つのではなく

高温の状態のまま出され、一気に冷やされます。

これにより楽焼独特の温もり感、味わいがでます。

少し冷めると不思議なことに、写真左の茶碗のような焦げ茶色になってきます。

なぜ不思議かって?あせらないあせらない

100708-4.jpg

そして、頃あいを見てバケツの水で一気に冷やされます。

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、すごい蒸気が出ます。

横にいたら、汗が一気に噴き出てくる感じです。

100708-5.jpg

頃あいを見てと書きましたが、その冷やすタイミングによって

上の写真のような貫入(白い細かい線のこと)の雰囲気が変わってくるんです。

早すぎたら細かく、遅すぎたら粗くなり過ぎるので微妙なタイミングが要求されます。

窯のある部屋の温度によっても、冷め方は違うので時間を計るとかでは無理。

そのタイミングはどうやって判断するの?という質問に

 

父は「音と感覚かな」

 

窯から出された時に茶碗から出るキンッ、キンッという音が、微妙に変わってくるのを聞いて

判断するそうです。さすが、職人さん!すげぇ

僕には全く違いがわかりませんでした(笑)

100708-6.jpg

完全に冷えたらこんな感じの鮮やかな色になります。

窯から出してすぐは熱で真っ赤。少し冷めると焦げ茶色のようになり

完全に冷めるとまた鮮やかな赤色に戻ってるんです!!

不思議じゃないですか?

さらに、水分を含むとまた違った生き返るような赤色になります。

100708-7.jpg

焼かれる前と焼かれた後では、こんな感じです。

(黒い斑(ふ)の部分は、茶碗一つ一つで違います)

どうでしょう?おもしろくないですか?

個人的には、黒茶碗のほうが好きやったんですが、赤楽もやっぱいい感じです!

 

今回も面白い発見、興味深い話を聞け本当に楽しかったです。

本当に昭楽窯の皆さんに大感謝です!

 

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コメント(13)

繊細で奥の深い域ですね。
それだけに、美しいです。
職人さんもここまで来るのは大変な修行だったでしょうね。
それにしても、taishiさん、趣味の範囲も幅広く、奥も深いですね。素晴らしい!

こんばんは☆彡
すごい・・・。
このようなモノづくりの話は大好きです。いいもの見せていただきました。お父様は陶芸家でいらっしゃったのですか。

お父様は陶芸家でいらっしゃったんですね

お茶も その焼き物から 始められたんでしょうか

タイミング  なかなか難しい事なんでしょうね


なんだか ものすごい力?が こういった焼き物 一つ一つには込められてるんでしょね

おはようございます
珍しい 赤楽の製作工程  ずっくりと拝見させてもらいました
赤のお茶碗も素敵ですね
お茶が入るとまた雰囲気も違ってくるのでしょうね
京都にお店を出されていらっしゃるのですね
一度訪れたいものです!
亡くなった叔母が茶道をしていたのを思い出します
ちょっとくらい習っておいたら良かった・・と後悔しています
こんな素敵な陶器を見ると
和のものにも 心惹かれますね
いつもコメントくださりありがとうございます
応援のポチしてかえります☆
今日も素敵にお過ごしくださいね

今回の記事は茶化す気にはとてもなれません。

素晴らしい。

嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、まじで感動してるんですよww

「音と感覚」・・・素晴らしいです。

あれ??今さっき書いたコメント入ったかな??

いつもお世話になっています。
本日も全て応援完了です。
暫くコピペが続きますがご容赦くださいませ。
またお伺いします。
m(_ _"m)ペコリ

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プロフィール

 
 
     
  • 中野 大士" 中野 大士(なかのたいし)

    肩書き
    ○京都生まれの32歳
    ○京都 奈良屋 店主
    ○美容室勤務
    ○居酒屋バイト終了
    ○釣りバカ(エギング)
    ○フットサラー
    ○料理人(素人です)
    ○実は二級建築士
    ○バイク乗り(とうとう復活)
    ○恋愛相談カウンセラー
    ○読書家(マンガ 小説など)
    ○茶道家(嘘です)
    ○陶芸家(自称)…etc     
 
 

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