昨日、赤楽茶碗を焼くところを見に行ってきましたので早速ご紹介。
前に黒楽茶碗を焼いた時と大まかな流れは同じですが、
赤楽には赤楽のまた違った面白さがありました。
今回焼かれるのは、赤楽茶碗の松楽作です。
上の写真が、素焼きされ炭によって、黒い斑(ふ)が焼き付けられた状態です。
これに白い釉薬が専用の筆で丁寧に塗られます。
そして乾燥させたのが上の写真です。
これを専用の窯で800℃~850℃の低温で30分〜1時間
窯の中で酸化作用により焼かれます。
窯から出された直後の写真です。
高熱を帯びた茶碗がキンッ、キンッと音を鳴らしています。
白く塗られていた茶碗が真っ赤になっています。めちゃめちゃ熱いです。
白い釉薬の塗り具合、焼かれた時の溶け具合により
透明な艶っぽい部分と白っぽい部分と変わってきます。
楽焼の特徴として、他の陶器のように窯の中で冷めるのを待つのではなく
高温の状態のまま出され、一気に冷やされます。
これにより楽焼独特の温もり感、味わいがでます。
少し冷めると不思議なことに、写真左の茶碗のような焦げ茶色になってきます。
なぜ不思議かって?あせらないあせらない
そして、頃あいを見てバケツの水で一気に冷やされます。
この写真ではわかりにくいかもしれませんが、すごい蒸気が出ます。
横にいたら、汗が一気に噴き出てくる感じです。
頃あいを見てと書きましたが、その冷やすタイミングによって
上の写真のような貫入(白い細かい線のこと)の雰囲気が変わってくるんです。
早すぎたら細かく、遅すぎたら粗くなり過ぎるので微妙なタイミングが要求されます。
窯のある部屋の温度によっても、冷め方は違うので時間を計るとかでは無理。
そのタイミングはどうやって判断するの?という質問に
父は「音と感覚かな」
窯から出された時に茶碗から出るキンッ、キンッという音が、微妙に変わってくるのを聞いて
判断するそうです。さすが、職人さん!すげぇ
僕には全く違いがわかりませんでした(笑)
完全に冷えたらこんな感じの鮮やかな色になります。
窯から出してすぐは熱で真っ赤。少し冷めると焦げ茶色のようになり
完全に冷めるとまた鮮やかな赤色に戻ってるんです!!
不思議じゃないですか?
さらに、水分を含むとまた違った生き返るような赤色になります。
焼かれる前と焼かれた後では、こんな感じです。
(黒い斑(ふ)の部分は、茶碗一つ一つで違います)
どうでしょう?おもしろくないですか?
個人的には、黒茶碗のほうが好きやったんですが、赤楽もやっぱいい感じです!
今回も面白い発見、興味深い話を聞け本当に楽しかったです。
本当に昭楽窯の皆さんに大感謝です!
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taishiより
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繊細で奥の深い域ですね。
それだけに、美しいです。
職人さんもここまで来るのは大変な修行だったでしょうね。
それにしても、taishiさん、趣味の範囲も幅広く、奥も深いですね。素晴らしい!
ゆんこさんへ
いつもありがとうございます!
そうなんですよ。奥が深い・・・
奥が深すぎてまだついていけてないのです・・
そうだと思います。
若い方がいつも大変そうに仕事されてます。
確かに、趣味の範囲広すぎですよね
たまに自分がどこに向かってるのか
わからなくなります(笑)
なんでも興味もってしまうので・・・子供なんです(笑)
こんばんは☆彡
すごい・・・。
このようなモノづくりの話は大好きです。いいもの見せていただきました。お父様は陶芸家でいらっしゃったのですか。
AKIRAさんへ
こんばんは。
喜んで頂けましたか?
ありがとうございます!
父は陶芸家みたいな感じですね
良かったら京都 奈良屋は僕のお店なんで
またみてみてくださいね
あと、楽焼のカテゴリに他の話も載ってますんで
お時間あるときにでもどうぞ
せっかくなんで宣伝させて頂きました(笑)
お父様は陶芸家でいらっしゃったんですね
お茶も その焼き物から 始められたんでしょうか
タイミング なかなか難しい事なんでしょうね
なんだか ものすごい力?が こういった焼き物 一つ一つには込められてるんでしょね
おはようございます
珍しい 赤楽の製作工程 ずっくりと拝見させてもらいました
赤のお茶碗も素敵ですね
お茶が入るとまた雰囲気も違ってくるのでしょうね
京都にお店を出されていらっしゃるのですね
一度訪れたいものです!
亡くなった叔母が茶道をしていたのを思い出します
ちょっとくらい習っておいたら良かった・・と後悔しています
こんな素敵な陶器を見ると
和のものにも 心惹かれますね
いつもコメントくださりありがとうございます
応援のポチしてかえります☆
今日も素敵にお過ごしくださいね
今回の記事は茶化す気にはとてもなれません。
素晴らしい。
嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、まじで感動してるんですよww
「音と感覚」・・・素晴らしいです。
あれ??今さっき書いたコメント入ったかな??
bachamaさんへ
そうなんです
作る側の人間なんで使う側のことも
わかっておかないとダメなんやと思います。
タイミング僕には全くわかりませんでした(笑)
そうかもしれません
作る側の思いや色々なものが詰まった焼物ですね
SONOMIさんへ
そうですね
水分を含むと赤がより鮮やかになりますし、
抹茶を飲む為のものなので
楽茶碗は、茶を点てて初めて完成だと言ってはりました。
すみません
ネット上での店舗だけで
実際の店舗は出してないんです。
まぁでも京都に来て頂く機会があれば
商品もって伺わせて頂けますよ
いつもありがとうございます!
三代目さんへ
今回の記事以外も茶化さなくても良いですよ(笑)
素晴らしいんですよ
なので、もっとたくさんの方に楽焼というものを
知って頂きたいんです。
三代目さんならわかって頂けると思ってます。
すみません、またおかしかったですかね?
ちゃんと入っておりますよ
いつもお世話になっています。
本日も全て応援完了です。
暫くコピペが続きますがご容赦くださいませ。
またお伺いします。
m(_ _"m)ペコリ
あっちゃん先生へ
いつもありがとうございますね